中頭病院ICU研修を振り返って
こんばんわ、連日ですが、研修医2年目澤田です。
マレーシアは8月の話でしたが、今回はつい一昨日の話。(10/21~10/25)
沖縄県にある中頭病院のICUへ5日間行ってきました。
去年のブログでも紹介したICUワークショップで講師をしていただいた笹野先生。
レクチャーの後の懇親会でお願いしていたICUの見学が1年ぶりに実現しました!
https://resident.itoigawa-hp.jp/2023/11/blog-post_26.html
中頭病院のICUは12床あり、semiclosed-ICUでした。
朝の他職種との綿密なラウンドから始まり、一般病棟の回診をし、ICU入室依頼を待つ形です。
MET要請や、救急外来や他科からのコンサルトを受けてICUへ入室してきます。
MET: Medical Emergency Team
院内急変システム(RRS)、病棟急変時などにICUに要請が来る。
医師と看護師がモニターやエコーを持って要請箇所へ向かい初期対応を行う。
主治医の代わり、集中治療科医が対応原因検索や、場合によっては家族との今後の方針を決めることも。
私が見学したときは、ICU、病棟内スタッフが一気に集まり対応のスピードに驚いた。
(ベッドサイドの検査、情報収集、複数のルート確保など)
一方で、笹野先生から5日間毎日レクチャーをいただきました。
<内容(大まかに)>
心エコー、人工呼吸器管理、
SCAPE(急性心不全)、輸液管理(4つのフェーズ)、挿管(RSI)
エコーや人工呼吸器は、使ってみてはじめてわかるものがあり、ほとんど経験がない私にとって今回のレクチャーで実際に使ってみて、ポイントが掴めました。
輸液の考え方も、今後使いこなせるように意識したいと感じました!
ラウンドのプレゼンもさせてもらいました。"By System" 新たな型を習得できたので、ものにしたいです。
看護師への教育も活発に行われていました。
ICU内で統一されたシンプルなオーダーで医師だけでなく、看護師も対応しやすい環境となっていました。EBMに基づく最新の治療に柔軟に変更、それをICU内で浸透させており、組織システムについても感じ取ること多くありました。
研修を受け入れ、つきっきり面倒をみてくださった中頭病院ICU笹野幹雄先生、また、暖かく迎えてくださったスタッフの方々、後押ししてくださった糸病に改めて感謝を申し上げます。
以上、5日間の充実した中頭病院ICU編でした!