脳神経内科ハンズオンセミナー (上越総合病院) に参加してきました

講演1 その画像、見逃していませんか？ 〜神経画像診断クイズバトル！初期対応から薬物療法まで〜 新潟大学 小出先生

脳梗塞、下垂体卒中などの問題もありましたが、印象に残った疾患について

Wernicke encephalopathy 

- MRIで乳頭体、視床背内側核 (MD)、中脳水道、小脳にT2で高信号

PRES (posterior reversible encephalopathy syndrome) 

- 病因: ↑BP (妊娠高血圧腎症、子癇) 、腎不全、敗血症、SLE

- MRIで頭頂葉、後頭葉に浮腫

DEACMP (delayed encephalopathy after acute CO poisoning) 

- 重度のCO中毒後の15〜40%に起こる

- 一般的に中毒後20日以内に起こるが、発症時期には中毒後3〜240日後の幅がある

- 障害は1年以上続くことがある

- CT、MRIで淡蒼球、深部白質に異常が見られる

講演2 見て、聞いて、動いて学ぶ！ 脳卒中診療の実践力 新潟大学 荻根沢先生

こちらは脳卒中診療の一連の流れについてでした。

- ELVOスクリーニング→LVOの予測に重要

- t-PA投与に向け、早めの体重測定が重要

- DAFstar (diffusion, angiography, FLAIR, T2 star) を撮影する

- T2* のsusceptibility vessel sign : CTのhyperdense vessel signと関連するが、感度がより高い

貴重な学習の機会、ありがとうございました。

参考文献: Uptodate: Carbon monoxide poisoning, 

Amboss: Wernicke encephalopathy and Korsakoff syndrome, Posterior reversible encephalopathy syndrome (PRES)