糸魚川13ヶ月間を振り返る① 平島修先生の月1レクチャー (2025年5月〜2026年4月分)
5月より外病院で研修し始めたので、糸魚川での13ヶ月間を振り返りたいと思う。本来各診療科研修について、とか、救急外来について、とかから始めるべきだが、下書きとしてためていたものを清算することにする。
(ここからは平島先生を見習ってテンション高めに!)
当院での初期研修の特徴の一つである名瀬徳洲会病院の平島修先生のレクチャーは月1回第一or第二金曜に行われます。前半は課題図書の読書感想会、後半は症例や身体診察についてです。4月はオリエンと重なり出席していないので5月以降の12回分の課題図書 (以下、敬称略) は
5月 最後の医者は桜を見上げて君を想う (二宮敦人)
6月 受け手のいない祈り (朝比奈秋)
7月 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー (ブレイディみかこ)
8月 ロストケア (葉真中顕)
9月 本心 (平野啓一郎)
10月 アンドロイドはマンションの夢を見るか? (石黒浩)
11月 死にがいを求めて生きているの (朝井リョウ)
12月 正欲 (朝井リョウ)
1月 「国境なき医師団」を見に行く (いとうせいこう)
2月 イン・ザ・メガチャーチ (朝井リョウ)
3月 僕には鳥の言葉がわかる (鈴木俊貴)
4月 決壊 上巻/下巻 (平野啓一郎)
というラインナップでした。毎回、学生などの参加者を含めて、読み終えている人と途中の人が半々という感じでしたが、感想/議論は面白かったの一言です。「なるほど、そういう風に感じるのか〜」と視点の違い、印象に残る箇所の違い、どういう風に理解するかの違いを感じることができ、empathy (put yourself in someone's shoes) やコミュニケーションエラーについて考えるいいきっかけになりました。読書が習慣でない人にとっては読み切るのは結構大変なんでしょうが、自分はこれのおかげで大体月2冊ペースで読むことができ、満足感のある一年になりました。(平野先生はマチネ、ドーンは読んだことがあり、好きな作家の一人だったのですが、朝井リョウ先生の破壊力の虜になっちゃいました。)
朝井先生、本屋大賞受賞おめでとうございます!
後半は、時に身体診察のレクチャー、時に症例検討でした。頸静脈拍動、大動脈弁狭窄、めまいのレクチャーはどれもためになるもので、救急外来で実践できる内容でした。最近は研修医の担当患者が少なく、ベッドサイドに一緒に行く機会は減っていましたが、年度前半は肝硬変、肺がん、るいそうの患者を一緒に回診する機会もありました。平島先生の患者との接し方やベッドサイドで患者本人以外にどういうところを見るか、など多岐にわたり勉強になりました!
平島先生のフィジカルレクチャーはYouTubeにも投稿されており、「フィジカルクラブちゃんねる」で検索してみてください。また当院の初期研修医は2年目に名瀬徳洲会病院で研修を行うこともできます。自分も来年2月に伺う予定なので、感想をまた記したいと思います。
Medicine is a science of uncertainty and an art of probability. (Sir William Osler)
