山里先生との勉強会
こんにちは。初期研修医の吉田です。
先日、練馬光が丘病院 総合救急診療科の山里一志先生の勉強会に参加させていただきました。
午前は山里先生がどのように診療されているかを見学し、診察時にどのようなことを考えているのかをレクチャーしていただきました。
午後は初期研修医として吉田が患者さまを診察させていただき、診察方法などのフィードバックをいただきました。
以下、勉強会で学ばせていただいたことになります。
①主訴:咽頭痛の小児
今までで私は咽頭痛の方が来たらのどは診ていました。耳の診察もしていましたが、じゃあちゃんと所見がとれていたか、他の場所も診ていたかと言われれば、正直なところ答えは否でした。
山里先生は、咽頭の他に眼・耳・頸部・腹部・手指・足も診察していました。
それらでどのような所見を診ようとしていたのかお聞きしたところ、
1.口腔→口蓋垂の偏位(扁桃周囲膿瘍)、開口障害(Ludwig's angina、扁桃周囲膿瘍)
2.眼→結膜炎(アデノウイルス)
3.耳→耳前リンパ節腫脹(アデノウイルス)
4.頸部→前頸部・後頸部リンパ節腫脹の有無(細菌性かウイルス性か)、前頸部の圧痛(急性喉頭蓋炎)、頸部痛(Lemierre症候群)
5.腹部→脾腫(伝染性単核球症)
6.手指→小水疱(手足口病)
7.足→浮腫(溶連菌感染後急性糸球体腎炎、IgA腎症)
小児の咽頭痛という主訴でここまで考えて診察していることに驚きました。
②主訴:発熱、上肢の発赤・腫脹
私が診察させていただきました。
診察時における私自身の反省点は、主訴の場所にばかり目がいってしまい他の熱源精査まで考えが及ばなかったことです。
上肢の腫脹・発赤という主訴から診るべき所見はそう多くないためそこに固執するのではなく、救急外来という限られた時間の中で他の熱源精査にも時間を使うべきだったと振り返って思いました。
勉強させていただいたことはその他まだ沢山あるのですが、書ききれないため上記①②だけ簡潔にまとめさせていただきました。
夜は山里先生と当院初期研修医のメンバーで懇親会をしました。
山里先生の考えている事など色々なお話ができとても楽しかったです。
今回の勉強会は自身の診察方法を振り返るとても良い機会だったと感じております。
改めてになりますが、山里先生今回はこのような貴重な機会をありがとうございました。
参加していただいた学生の皆様もありがとうございます。
この機会に糸魚川総合病院の研修に興味を持っていただけたら嬉しく思います。